山に行けても本を読めばいいじゃない!全て実話「山小屋主人の炉端話」
こんにちは。まつみです。
今日は本の紹介です!
緊急事態宣言中で山に行けないときに思いついた「山に行けないなら本を読めばいいじゃない」というタイトル。山に行けるようにはなりましたが、その時の気持ちを忘れないために少し言葉を変えて使用したいと思います。元ネタはもちろん...「パンがないならお菓子を...」のあの歴史上のあのかたです
最近読んだ本は
工藤隆雄著
「山小屋主人の炉端話」
別名「ヤマケイの黒い本」です。
「ヤマケイの黒い本」とは何かは後述致しますね!
全34篇の短編集となっております。
畦地梅太郎さんの表紙が少し不気味な印象(検索してみてください)ですが、内容は心温まるものもから思わず吹き出してしまうような笑い話、「え?あれは幽霊?」と首をかしげるような奇妙な話まで様々。1話が2〜3ページと短めであるのに、読み終わった後に「なんだったんだろう…どうしてだろう…???」と考えてしまいます。1番のポイントは全て作者が山小屋の主人から聞いた実話であること。真実は小説より奇なりです!
最後まで読んで頂けると嬉しいです。
では本の紹介どうぞ↓
著者について
著者の工藤隆雄さんについて調べたのですが簡単な経歴などは出て来たのですが詳しい情報はあまり無かったです。
あとがきを読むと、「山小屋主人から長年聞いていた話を本にしたいと思うようになった…」という記述があるのでおそらく登山をされるかたなのでしょう。
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ヤマケイの黒い本とは
山と渓谷社が出した山にまつわる奇妙な話をテーマにした本達のこと。怪談ブームが背景にあります。代表作は田中康弘著「山怪」(こちらも機会があったら読んでみたい)
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この本の背景
この本は1998年~2000年まで岳人で連載していたものを本としてまとめたものです。著者が長年の登山で出会った山小屋の主人から聞いた話であり、その山小屋主人の幼い頃の話なんかもあったりして、時代背景はかなり古いものとなっています。なので今の山小屋の感覚とはまた少し違っております。残念ながら亡くなってしまった主人やたたんでしまった山小屋もあります。
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どういう時にオススメか
・山小屋泊やテント泊時にオススメ
1話が短めですので、気負いせず読めると思います。山で過ごす長い夜のお供に最適かと思います!文庫本は持っていくのは荷物になるかもしれませんが、電子書籍版もあるみたいですよ!
・怪談が好きな人にオススメ
私自身がちょっと怪談好きでして
(マジで怖いのは無理ですけど)
・公共交通機関の時間待ちの暇つぶしにオススメ
電車で登山口まで向かう途中、移動が長い場合暇つぶしにかなりオススメです。あと、公共交通機関利用の登山をされる方は分かると思うのですが、電車やバスに乗り損ねたら1時間以上待つ…なんて事、ありますよね?そういったときもオススメ。私自身、通勤の電車や登山する日の移動中にこの本読みました!
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まつみの個人的オススメな話3つ
・雪女
雪も深い夜に一人だけ来た客は1人の女性…その正体とは?
読んだ後に首を傾げたくなる話。怪談らしい話です!
・フーの秘密
家族が拾ってきた猫。風来坊の「フー」と名付けられたこの猫はどこでも誰でもついて行ってしまう人懐っこい性格。主人はこのフーを山小屋に連れて行くことに。ある日登山者が子狐の死体を持ってやって来た。主人はそれを共同墓地に埋めてやる。その日からフーは行方不明になり…。動物の野生の性質のなんとも奇妙な話。
・遭難救助
八海山・千本檜小屋 上村敬雄さん
山岳救助隊として数々の救助活動をしてきた上村さんだが、ある日の滑落事故が発生。当初はすぐに見つかると思っていたが、捜索は難航し...
山岳救助の難しさ、真実、悲しみの話。
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まとめ
34編すべて実話ですが、主人の語り口調でストーリーは進みます。