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女子登山初心者がどのように進化していくか綴る!

山に行けないなら本を読めばいいじゃない、グレートトラバース田中陽希さんの本から今学ぶこと

こんにちは。まつみです

 

世の中はコロナウィルスによる感染拡大が続いていますが、その上雨続きで、もうなんだか嫌になっちゃいますね…

 

 私自身6月から山に行く機会をことごとく逃してしまっていて(コロナの影響だけが理由ではありませんが)なんだかもんもんとしていました

 

 そんな時に出会った本。

 

田中陽希さん著

「グレートトラバース日本百名山ひと筆書き

「それでも僕は歩きつづける」

 

以前から気になっていたんですがお盆休みを利用して読み進めました。私は本を読むのが遅いほうであります。が、難しい文章はまったくないのでスルスルと読め、あっという間に読み終わってしまいました。パワーがある人の本や文章からここまでエネルギーを感じて元気をもらえるんだ!と自分でもびっくりしました

 

困難を乗り越えチャレンジする人の思考はどのようなものなのか、普通に生活する私たちですが困難を乗り越えるヒントになるような、そんな本だと思います

 

田中陽希さんについて

 

まずはこの本の著者である田中陽希さんついて

 

田中陽希さんはアドベンチャーレースという大会に出場する選手(アドベンチャーレーサー)であります。

埼玉県に生まれ6歳の時に一家で北海道に移住

そこでクロスカントリースキーに出会い、以後大学まで競技に打ちこみます

明治大学卒業後、体育教師を目指すため日本体育大学に進学し、アドベンチャーレースの存在を知りチームに入団、卒業後は群馬県でラフティングガイドの仕事をしながらアドベンチャーレーサーとして大会に出場します

2014年、31歳の時日本百名山をすべて人力で踏破するという誰も達成したことのない功績を成し遂げました。翌年の32歳で二百名山人力踏破、今年8月5日に三百名山人力踏破を成し遂げています!

 

ざっくりとした説明ですが、詳しくはネットで検索していただければと思います

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 田中陽希さんを知るきっかけ

 

私が田中陽希さんを知ったきっかけは私の大好きだった番組(とある不幸により放送禁止になってしまった😢)クレイジージャーニーという番組のなかでアドベンチャーレースについて密着した回を見たことでした。その回で主に取り上げられていたのはチームリーダーの田中正人さんだったのですがチームメンバーのなかに田中陽希さんがいました。番組内では田中陽希さんはチームのムードメーカー的存在だ、ということを言っていたと思います。(今はもう見ることが出来ないので確認出来ないですが)過酷なレースをしながら自分も大変でありながら、チームの雰囲気作りをするなんて凄いな、と当時感じた記憶があります。

 

そこから数年、自分が登山に興味を持っていろいろ調べているうちに田中陽希さんのインスタグラムを見つけたのです。その時は詳しいことはよく調べなかったけど、登山の恰好をして笑う田中陽希さんの写真を見ました

 

この人、アドベンチャーレースの人だ、登山やる人だったんだ!

 

気になって何をしているか調べると日本三百名山を人力踏破に挑戦中という記述を見つけました。しかもその前に百名山、二百名山を踏破成功している、と知りました!

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グレートトラバース日本百名山ひと筆書き

 

2014年に田中さんが鹿児島県の宮之浦岳から北海道の利尻山に人力踏破した記録を綴った本。

人力踏破とは車、電車、バス、船、全ての動力を使わずに全て自分の足で踏破したということ。これ凄くないですか❗️

 

あれ、海は?

ルートの途中にはいくつか海峡があります。これはどうしたんでしょう…

 

なんと!海峡はシーカヤックで!

いや凄すぎる!!!

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それでも僕は歩き続ける

 

日本百名山の翌年に二百名山を人力踏破、次に三百名山人力踏破にチャレンジした田中さんでしたがコロナウィルスの蔓延により山形県酒田市にて停滞を余儀なくされます。その時に酒田市ご好意で借りた空き家で3ヶ月間暮らすことになるのですが本書は、その空き家生活中にインタビューを受けた内容がほとんどとなっております。1冊目の日本百名山ひと筆書きは日記のような構成になっているのですがこちらの本のほうは語り口調で進みます。幼少期の話から日本百名山、二百名山踏破の裏話、そして現在の心境など。田中さんの考え方や思いが知れる一冊となっています。こちらの本は国学図書館協議会SLA)の主催する第54回「夏休みの本」(緑陰図書)中学校部門にも選ばれており若い人でも読みやすい内容です!(私は難しい本だと頭パンクするので私にとってもマジでありがたいです)

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学ぶこと

 リカバリ

田中陽希さんが日本百名山人力踏破にチャレンジした人と知ったとき、「この方は鉄人なんだな…」「これくらい体が丈夫だといろんなことが出来るんだろうな」と漠然と思いました。しかし違いました!もちろん普通の方より身体能力が高いのはもちろんだと思います!田中さんの凄さはそのリカバリー力(りょく)なんだなと思いました。「日本百名山ひと筆書き」で綴っているようにあんなにたくさん歩いていれば普通に足も痛めます、体調も崩します、涙も流します、想像しか出来ませんがきっと精神的な疲労も体を蝕んいたのではないかと思います。実際本の中にはネガティブな感情になった時の心境も語られています。私はこれは驚きました(考えたら当たり前なことなのですが)絶望的になる場面もあるのですがそれでも絶対に絶望に頭を支配されたりしていません。「ならば○○しよう」「予定を変えて○○に行こう」と常に冷静に分析しているんです!リカバリー力(りょく)とは体の回復を早めるだけじゃない、自分の心の落ち着かせ方のプロだと思うのです。そうでなければこんな凄いことを達成出来やしません!

 

人への感謝、優しさ

日本百名山人力踏破チャレンジ中は公式サイトにGPSトラッキングといって今どこを歩いているのかが分かるようになっていました。そのためたくさんの人が応援に駆け付け山頂で何時間も待つひとも居たそうです。そういった人が危険にならないよう三百名山の時には廃止されています。田中さん自身、だんだん増えていく応援者の数に嬉しい反面心配があったと話されています。百名山のスタート時、210日以内のゴールを目指していたため1日2座登頂したりといった予定をこなすため、多少の悪天候でも登ったり、遅めの時間から登山をしたりしたそうですが、それでも田中さんに一目会うため山頂で待つかたは居たそうで...そんな状況を田中さんは「複雑...」や「申し訳ない」という思いで綴っています。そしてそういう支援者に会うと「すみません」と言っていたといいます。しかし途中から「違う、ありがとうだ」と気づいたときから感謝を伝えていったそう。田中さんの人柄が感じられる部分です。体が辛い状況で人の応援に応える、向き合える、または辛さからもし向きあえていなかったとしても向き合おうとする姿勢は誠実さを感じます。応援したくなるのもそういう誠実な性格からなのかなと思いました。自分を振り返って、例えば仕事でイライラしたり辛い状況なときでも誠実に振舞えているのでしょうか...ついつい態度に出ていないか...

 

有言実行

自分で決めたことを最後までやるのことって、本当に大変なことですよね、途中で足を痛めたことを理由にリタイヤだって出来たと思うんですよね、しかしやめたいと思ったことはなかったそう...

常にやめようかな、よりも「どうしたら出来るだろうか」ってことが考えの先頭にあるのかなと思いました。もちろん動き出したプロジェクトでいろんな人が動いているからってのもあると思いますが、自分のやりたいことを人に言って、それを叶えるために人が動いて...やらざるをえない環境を作り出すことってのも一種の力ですよね...

自分の体験談なんですけど数年前にある資格を取りたくて、でもそれは自分としては少しハードルが上な資格だったんですよね💦でもなんとなく「その資格取りたいんですよねー」って会議で言っちゃったんですよね...そしたらいろんな人が賛同してくれて「昨年その資格取った人教えてあげるよ、話聞いてみな」とか「参考書私はこれ使ったよ」と教えてくれ(むしろ参考書くれたり!)自分以上にまわりが盛り上がったんですよね!当時のリーダーを務めていたかたは過去問集をどっさり持ってきて「よかったら使って。いらないから」って。それで1年死にもの狂いで勉強したんですよね、そしたらハードル高いと思ってた資格だったのに合格して...!すごく嬉しかったんですよね。私はもともと人に好かれるタイプじゃなくて人に影響与えるタイプでもないし、本当...あの時だけ不思議な魔法のようなことが起こったんですよね、やるのは自分でも周りの人の力ってこんなに大切なんだなと思ったんですよね、、、私はそれを感じたのはその時だけですけど、目標を達成している人って能力よりもそういう環境に自分を置くのがうまい人っていえるかもしれません

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まとめ

田中陽希さんは現在三百名山の旅を終えているんですけど三百名山でもきっとたくさんエピソードがあったでしょうから今後の発言が楽しみであります!

私も趣味でしかありませんんが山に登る身として技術面、精神面、とても参考になるなと思います!

良かったら皆さんもこの2冊山に登らない(登れない)ときにでも読んでみてはいかがでしょうか!

長くなってしまった💦最後まで読んでいただいてありがとうございました!